From:横関弦
「さむっ」
って最近はよく口にしている気がします。
ネックウォーマーを用意したり厚手の上着を洗濯してもらったりと冬に向けての準備に余念がありません。
冬の備え、できていますか?
上着や帽子の準備は皆さんにお任せすることとして、私は住まいの観点から冬の準備のお話をしたいと思います。
寒くなってくると家の中の温度差が気になりませんか?
この温度差が冬場に血圧を上げる要因になってしまいます。
例えば暖かいリビングから寒いトイレに行くと、寒さによって血管が急速に縮んでしまい、そこに一定の血液を流そうとして血圧が上がってしまいます。
加齢とともに動脈硬化も進むため、このような急激な温度変化で心疾患や脳血管疾患のリスクが高まってしまいます。
いわゆるヒートショックですね。
このヒートショックを防ぐためにも各部屋の温度差を抑えることが大切です。
では、どうしたら温度差を抑えられるのでしょうか?
5つのポイントを挙げますので参考にしてみてください。
部屋ごとの室温を知っておく
温度差の大きい場所はないかチェックしておきましょう。
同じ室温でも床や壁などの温度が低いと寒く感じたり、エアコンやファンヒーターの風が直接体に当たると不快に感じたりします。
国内の研究では、室内で風を鼻に送ると温度座がマイナス7度になると鼻炎の症状が起きたという報告もあります。
自律神経のバランスが悪くなって起こる病気で〝寒暖差アレルギー〟とも呼ばれています。
部屋ごとの温度差は7度以内におさめたいですね。
寒い場所には暖房器具を
寒い場所には暖房器具を置く方法がすぐにできて簡単でしょう。
トイレや洗面所などの狭い場所には、すぐに温まるハロゲンヒーターや赤外線を使った電気ストーブ。
電気式の温風ヒーターなどを使ってみては。
カーテンは床まで付いていますか
隙間風が入ると体感温度はぐっと下がります。
カーテンは床まで垂らしてできるだけ隙間風が入ってこないようにしましょう。
腰の高さくらいの窓でもカーテンは床まで垂らしたほうが効率はいいです。
なかなかそこまではしませんが…
間にレースのカーテンを入れて二重にしても断熱効果は高まりますよ。
隙間はテープでふさぐ
出入り口の隙間風対策としては、ドアの下の隙間はテープでふさいでおきましょう。
ホームセンターなどで「隙間テープ」などが売っています。
ドアの下の隙間をふさぐだけも断熱効果は違います。
ドアの建付が悪くて隙間ができてしまっている時は、好意にしている工務店などにドアの調整を頼んでみてください。
調整だけでしたら何時間も掛かりませんから。
高性能窓に交換か内窓の設置
家全体を温めるポイントは窓。
夏は窓から熱が入ってきて、冬は温かさが逃げていきます。
冬場の寒さに備えるのなら窓の断熱性能を高めることです。
「内窓を設置する」か「高性能窓に交換する」の2つの方法があります。
内窓は既存の窓の内側に新しい窓を設置して、二重窓にすることです。
高性能窓は既存の窓を複層ガラス(ガラス2枚の間に空気層やガス層)に交換することです。
どちらも確実に断熱効果は高まりますが、予算は掛かってしまいます。
お手軽な方法としては、ホームセンターで売っているようなプチプチタイプの断熱シートを窓ガラスに貼り付ける方法もあります。
今よりかは多少の断熱効果が期待できるでしょう。
まとめると…
いかがだったでしょうか?
簡単にできそうなものや簡単にはいかないようなことまでを紹介させていただきました。
無理のない範囲で実践していただければ効果は変わってくると思います。
とにかく、冬は部屋の温度差をなくすことです。
あなたの健康に関わることですから上記のポイントをチェックしてみてください。
※「温かい家は寿命を延ばす」笹井恵里子著を参考にしました。
P.S.
とは言ってもご自身でチェックできないという方はいつでもご相談ください。
ご相談だけでしたらお金は掛かりませんから。