From:横関弦
世の中に二つとして同じものがない「建物」と「敷地」の関係。
実はこの建物と敷地の関係が間取りの良し悪しにも関係してくるってことを知っていましたか?
敷地の条件が多少悪くたって気にする必要はありませんよ。
敷地の条件に合わせて建物を工夫すれば、素敵な間取りを実現できます。
鮮度が落ちたお肉だって火を通してしまえば美味しく食べられます。
腐りかけが一番美味しいってことも。
敷地の特徴を生かした間取り計画をすればいいだけの話です。
良い敷地とそうでない敷地
皆さんが考える良い敷地って?
周囲に建物が少なくて平らで眺望がよく日当たりも良い敷地ですか?
確かにとても良い敷地ですが残念ながらこのような敷地が売りに出ることは滅多にありません。
そんな良い条件なら既に家が建っていることでしょう。
このようなパーフェクトな敷地を求めることは禁物です。
少しでも光る部分があれば良いと思うことです。
逆に周りを家に囲まれて面積も狭く高低差がある。
そんなような敷地はいたるところにあります。
一見問題なさそうでも価格が安い敷地などは何かしらの問題を抱えているはず。
でもここで諦めたら試合終了ですよ。
こんな土地でも建物を適切に考えられればデメリットは気にならなくなります。
良い敷地はなるべくそのまま
条件の良い敷地ならその良さをそのまま活かせるような間取りが正解でしょう。
その敷地が広ければ平屋がおすすめ。
階段が不要で移動も楽な平屋は住めばその良さが実感できます。
高台の敷地などは眺望が良いという特徴があります。
その眺望を優先した間取り計画が考えられますね。
自然環境が良い敷地であれば、その良さを家の中に取り込むことを考えれば良いでしょう。
大きな窓に広いウッドデッキ。
自然と一体化することを目指します。
いまいちな敷地は工夫が必要
購入するのに躊躇してしまうような敷地も間取りの工夫次第です。
狭い敷地なら部屋をあまり区切らずにオープンな空間にします。
高低差があるある場合には擁壁を作って平らにしてしまう方法もありますが。
コストもかかってしまうので基礎を高くしてみたり、敷地形状に合わせてスキップフロアなんて手もあります。
周りを建物に囲まれていて日当たりが悪い場合にはリビングを2階に配置してはいかがですか?
大きな窓を設けても人目が気にならずに開放的です。
間取りも敷地によって
見つかりそうもないパーフェクトな敷地を探すのも良いですが、多少クセのある敷地で間取りを工夫すればより素敵な間取りになることもあります。
建物と敷地の関係で悩んでいる方の役に少しでも立てたのなら私も嬉しいです。
下に動画を貼っておきます。
狭い土地に工夫して建てた家です。
私も施主様も色々と間取りで悩みました。
極力間仕切りを少なくして2階リビング、スキップフロアも設けてあります。
P.S.
建物の南側は車や人も行き交う通りになりますが、2階リビングだと全く気にならないとおっしゃっていました。
将来的には階段がネックになりそうですが気持ちよく暮らせるって大事ですよね。