From:横関弦
私:「この中からサイディングを選んでください。」
お施主様:「サイディングって?」
現在、住宅で使われる最も一般的な外壁材といえばサイディングです。
私たちの建てる家でもサイディングってよく使います。
でも、いざサイディングって言われると、
何のことだかわからないって方って多いように感じます。
最も一般的だけど意外と名前は知られていないサイディング。
今日は外壁仕上げ材・サイディングについてお話しいたします。
サイディングのメリット
サイディングとは、
セメント製や金属製の工場生産された板状の外壁仕上げ材です。
その表面は塗装され防水性の機能が保たれています。
サイディングは工場生産されているため品質が安定していて、
種類やデザインも豊富。
木目調やレンガ調、塗壁調などもあります。
しかも板状ですから工期の短縮にもなります。
工期が短縮されれば職人さんの手間も減り、
工事費用を抑えることにも繋がります。
外壁仕上げ材としては最もコスパの良いものと言えます。
こうした理由により、
今ではサイディングを採用している住宅は全体の7割から8割におよぶそう。
それほど一般化した外壁材です。
サイディングのデメリット
サイディングでの注意点としては、
表面に塗装が施されている点です。
塗装ですから、一生持つものではありません。
その耐用年数は7〜8年と言われていますが、
10年の塗膜保証を謳っているサイディングメーカーもあります。
しかし私の経験上、新築から10年で塗り替えをしたお宅はまだありません。
約束はできませんし建築場所の条件によっても違いますが、
10年以上は持つものと考えてもらって良いかと思います。
その他の注意点として、
サイディング同士の継ぎ目をシーリング材で充填してある点です。
シーリング材は防水性・気密性を保持するために、
継ぎ目や隙間に充填される合成樹脂や合成ゴム製のペースト状の材料です。
このシーリング材にも劣化は当然あります。
一般的には5〜10年と言われています。
あくまで経験上ですが、
このシーリング材の傷みの方がサイディングの傷みより早いような気がします。
シーリング材の割れや剥がれには注意してください。
そのまま放っておくと雨が入り込んでしまうかもしれません。
私たちがサイディングを選ぶ理由
私たちの建てる家もサイディングが一般的です。
一番の理由はコスパに優れていて種類も豊富だから。
でも一種類一色だけのサイディングでは見た目もつまらないから、
一部に違う種類のサイディングを使ってみたり、
本物の板張りにしたり塗り壁にしたりして
変化を持たせるように提案はしています。
でも本音を言わせてもらえるなら、
外装にお金を掛けるなら、
もっと家の性能や内部の仕上がりにお金を使って欲しい。
見た目も大事ですが、
永く住むなら家の中身の方がよっぽど大切だと思っています。
P.S.
外装にサイディングと本物の塗り壁を使った素敵な家が完成間近です。
見学会は6/22.23の二日間を予定しています。
案内ページは制作中ですのでお楽しみに。