From:横関弦
先週、ここ東海地方も梅雨入りしたと発表されました。
昨年よりも3日ほど遅かったようですが本格的な雨の季節に突入です。
農業用水・生活用水・工業用水には雨が必要だって分かっています。
ですが私はどうしてもこの梅雨って鬱陶しくてなりません。
梅雨が好きって人もいるのでしょうけど…
雨だとどうしても気分が上がらない。
晴れの時に比べて雨の時って何かテンション上がらなくないですか?
普段からテンション高い方ではないけれどやっぱり雨の日は考えごとが多くなってしまいますね。
あれもしなきゃこれもしなきゃと。
どうでもいいようなことで悩んだりもしてしまいます。
人が雨を嫌う理由を考えてみると、
「空が暗いから」「雨に濡れてしまうから」「ムシムシするから」などの理由があげられるでしょうか。
「空が暗い」
分かります、空が暗いと気分上がりませんよね。
「雨に濡れてしまう」
特に現場仕事なんかしてると傘なんて差すことが面倒ですから結構服が濡れて体に服がピッタリくっついて気持ち悪いです。
(体のラインが目立ちちょっと恥ずかしくもある)
「ムシムシする」
梅雨時は湿気も上がり家の中はムシムシする、色々なものがカビる。
よく聞く話です。
でも私の家はそこまで湿気に悩まされることはありません。
なぜか?
自然素材は呼吸する
自然素材って言葉をよく耳にするかと思いますが、こと家づくりに関してはここ10年ほどで一種のカテゴリーのように定着しています。
自然素材を使った家って憧れではありませんか?
私たちも自然素材にはこだわりを持って家づくりをしています。
そしてこの自然素材の素晴らしさがわかる時が今の梅雨時なんです。
自然素材の一番素晴らしいところは呼吸しているってところだと私は考えます。
呼吸するって具体的に言うと調湿してくれるってこと。
無垢の板は加工されて床材として使われていても呼吸を繰り返します。
湿気がある時には湿気を吸収して、乾燥してくれば吸収した湿気を吐き出します。
無垢の床で暮らす人は分かっていることだと思いますが、冬に床板同士の隙間が空いてきて梅雨時には隙間もなくピッタリくっつくっていう現象は〝木が呼吸している〟からなんです。
塗り壁も同じ理由です。
多孔性の塗り壁の材料は多湿時には湿気を吸い乾燥時には吸った湿気を吐き出す特徴があります。
木の呼吸も塗り壁の調湿も、これは自然素材特有のものです。
そもそも壁紙・フローリングで囲われたような空間にはこの呼吸・調湿できる特徴がないために、特にこの梅雨時には床がベタベタしたり壁がカビたりするわけです。
自然素材の家に住まわれた方がまず驚かれるのが、この梅雨時のジメジメです。
全くないとは言えませんがその違いに皆さん驚かれます。
雨を嫌う理由の一つ、「ムシムシするから」。
せめて家の中だけでも「ムシムシしない」環境づくりを考えてみては?
梅雨時の憂鬱を少しだけ解消できるかもしれませんよ。
P.S.
「洗濯物がなかなか乾かず妻がイライラするから」
私が雨を嫌う理由の一つに加えておきます。