自然素材を使う理由

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From:横関弦

今年の東海地方は例年より早い梅雨入りでしたね。
でも晴天が続き「今年は空梅雨?」なんて職人さんたちと話してましたが。

ここ何日か雨が降ったり止んだりでようやく梅雨らしくなってきました。
空梅雨も心配でしたが、湿気が増えてくると別の心配事がありませんか?

雨が増えるとどうしても湿気も増えます。
これはどうしようもないこと。

部屋の中が何かジメジメしてたり浴室の壁にカビが生えていたり…
そんな経験ありますよね。

梅雨時に室内で気になることを調査したあるデータによると、
「湿気によるジメジメ」
「洗濯物が乾きにくい」
「カビ」
という回答が多かったそうです。

なるほど。
皆さん、この時期には何かしらの悩みを持っているようですね。

当然ですが、湿気が多いとカビが発生してしまいます。
しかも湿度60%以上でより発生しやすくなるそうです。

カビは放っておくと人体に影響を与えます。
カビの胞子が体内に入り込むと、
気管支喘息や鼻炎といったアレルギー症状が現れる場合もあります。

カビを見過ごすことなく何かしらの対策が必要ですね。

満足できない湿気対策

前述した調査データによると、
家庭での湿気対策として一番多いものが「換気扇による対策」だそうです。

他にも「除湿機」や「エアコン」などという回答があったようです。
押入れ・クローゼットでは「除湿剤」の使用率が圧倒的。

皆さん、色々な湿気対策をされていますね。
でも、ご自身の湿気対策に満足している方は30%ほどだという結果も出ています。

満足できない理由として、
「電気代がかかる」
「結露の発生を防げない」
「湿気によるにおいまでは取れない」
「除湿による乾燥で肌があれる」
「エアコンで体調が崩れる」
などなど。

除湿に関しては何らかの悩みを持っている方がほとんどだと思います。

除湿ではなく調湿

この時期、特に気になる厄介な湿気。
湿気対策したいけどこれといった明確なものはなく、
電気代や体調を気にしながら除湿機やエアコンに頼るしかない。

そんな悩みを抱えている方にお伝えしたいのが、
「調湿」という考え方です。

湿度が高くなると湿気を吸収し乾燥すると湿気を放出して、
部屋の湿度を調整することです。

ジメジメの季節には湿度を吸収し、
カラカラの季節にはうるおいを補充し、
室内をちょうどいい湿度に調整するという考え方です。

では、何が部屋を調湿してくれるのか?
エアコンにそんな機能はありません。
調湿機能が付いている除湿機はありますが、電気代が心配です。

そこで私がオススメするのは調湿してくれる自然素材です。

調湿機能を持った自然素材

そう、私がよく話している「自然素材」です。
自然素材は調湿機能を持っています。

無垢の床板は加工されていても呼吸しています。
といっても人間のように空気を吸ったり吐いたりする呼吸ではありません。
温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸ったり吐いたりしているという意味で、“呼吸している”と表現されています。

無垢の床板や壁板は、
乾燥している冬場には縮み、湿気の多い夏場には膨らみます。
これが木材の調湿機能です。

ご存知の方も多いかと思いますが、
珪藻土や漆喰などの塗り壁も調湿性に優れています。

私たちが塗り壁でよく使っている左官材である「中霧島壁」も、
調湿性はとても優れています。

塗り壁での調湿の様子は下図をご覧ください。

塗り壁材は多孔性といって穴が無数に空いています。
そこに水分を吸収したり放出を繰り返すイメージです。

一般的なフローリングや壁紙にはこのような性能はありません。
私が自然素材を使っている理由がここにあります。

自然素材なら除湿機やエアコンと違って、
電気代も掛からないし、
乾燥しすぎることもなく、
体調が崩れることもありません。

調湿対策でお悩みなら、自然素材が断然おすすめ。

P.S.
壁紙の上でも塗り壁は塗れます。
新築でもリフォームでも自然素材をたくさん使って、
ご自身の健康、ご家族の健康、家の健康を考えてみてはどうですか?

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