From:横関弦
コロナ自粛期間ですがそうも言ってられないラップランド米作り。
三密にはなり得ない環境ですからそれほど心配することもありませんが…
今年のラップランド米作りは波乱の幕開け。
米作り始めて10年ほどになりますが最大のピンチに見舞われたのです。
毎年ラップランド米は苗作りから始まります。
苗箱作って芽出しをして田植えとなります。
例年だと隣の空き地を苗床にしますが今年は田んぼの近くを苗床にしました。
それがすべての原因だったのかもしれません。
種まいて2週間経ってもほとんど芽が出ていなかったのです。
うっすら出ていてもとてもこれから成長するようには見えません。
その時は「このままじゃ田植えできない」と不安に駆られてしまいました。
悩んだ挙句、成長していない苗を諦めて農協から苗を買うことにしたのです。
苦渋の決断です。
今まで苗を買ったことはありません。
苗から作ることがラップランド米作りでしたから。
ただ、すべての苗を買うこともできず父が田んぼ仲間に声を掛けてくれました。
「あそこの田んぼが田植え終わって苗箱が余っている。」
「うちには10枚余っているよ。」
などとみんなで苗箱を探してくれました。
そして必要な苗箱の半分近くを仲間がみんなで集めてくれたのです。
あとの半分は農協から買いました。
田舎だからこそかもしれません。
米作りをする仲間だからこそかもしれません。
ですがみんなの善意でここまで集まるとは思っていませんでした。
ツイッターでちょっと呟けばすぐ炎上。
インスタで写真あげればすぐ反応。
コロナ自粛のせいであらゆるところにとんがっている世の中で、
こんな善意も存在していることに驚き感動しました。
苗はすべてコシヒカリですが、
今年のラップランド米は仲間の善意がたっぷり詰まったブレンド米です。
「絶対に美味しいお米に育てる」
今年は例年以上に気合が入っている米作りです。
P.S.
明日は本代掻きでトラクター乗車予定。
田植えは今週末と来週になりそう。
マスクとソーシャルディスタンスで構わないようでしたら田植えに参加してみてください。
田植えって思った以上に楽しいから。
皆さんの参加をお待ちしています。