From:横関弦
今年もラップランド米づくりがスタートしました。
まずは田起こしから。
硬くなった田んぼの土をトラクターで掻き起こします。
これから始まる米づくり。
新米が収穫できる10月まで手がかかります。
そんな米づくりですが家づくりに共通するところが結構あるんです。
半農半建だからこそ気づいた共通点って?
米づくりの経験は15年ほどになるでしょうか。
初めは近所のおじさんたちの田んぼのお手伝いをしていました。
力作業って若い衆が何かと呼ばれるんですよね。
田植えや稲刈りのお手伝いをしているうちに、
「田んぼ貸してあげるから自分でやってみれば?」
と声をかけられたのが自分で始めるきっかけでした。
家族や仲間たちと一緒に米づくりを始めて、
水加減や肥料のタイミング、夏の盛りの草刈りや台風で倒された稲など、
農業ってとても難しいことだと初めて知りました。
そんなこんなで15年。
それなりの経験も積んできたし、
「美味しい!」って皆さんに言ってもらえるととても嬉しいです。
そんな半農半建な私が気づいた家づくりと米づくりの共通点とは?
手がかかる
家づくりも米づくりも手がかかります。
どんなことにも共通することかもしれませんが、
農業も建築も手がかかります。
家づくりって完成までに何ヶ月もかかりますよね。
打合せから考えれば半年〜1年ほどはかかります。
計画から完成まで2年半かかったお宅もあります。
米づくりもこの時期の田起こしから稲刈り終わっての10月の田起こしまで、
8ヶ月は要します。
手がかかればいいってものではないかもしれませんが、
その分愛着もわきますよね。
だから私は新築住宅の引渡しの時はさみしさを感じてしまうのです。
(引渡し時のさみしさについてはこちらの記事をご覧ください)
1人だけではできない
先ほども少し書きましたが米づくりではいろんな作業があります。
田起こし・代掻き・種の芽出し・種まき・田植え・水入れ・肥料・草刈り…
まだまだありますが、
とにかくいろんな作業があります。
この作業を1人でやっているのかといえば違います。
家族にも手伝ってもらうし近所の仲間にも手伝ってもらいます。
夏の草刈りなんてとても1人じゃ無理!
いろんな人たちの協力なしに米づくりはできません。
家を建てるのも一緒。
家は私だけでは建てられません。
職人さん・基礎屋さん・屋根屋さん・電気屋さん・水道屋さん・左官屋さん、
他にも設備屋さんやサッシ屋さん、建材屋さんなどいろんな人たちの協力がなければ家は建てられません。
もちろん施主様も。
完成の喜び・収穫の喜び
家づくりもそう、米づくりもそう。
完成や収穫時には喜びがあります。
家づくりでは私にはさみしさもありますが、
やっと完成したことでの安堵感も。
施主様にとってもこれから始まる新生活への期待も。
米づくりでも喜びがあります。
無事に収穫できたことへの安堵感も家づくりと一緒。
そして
「建ててよかった!」と言ってもらえたり、
「美味しい!」と言ってもらえれば今までの苦労も報われます。
やっててよかったと思える瞬間です。
生活するうえで欠かせないもの
生活の3大要素である「衣・食・住」
家も米もどちらも人が生活するうえで欠かせないものです。
最近では米の消費量が減ってきています。
1人あたり昭和37年度は118kgの米を消費していましたが、
平成28年度は半分程度の54kgにまで減少しているそうです。
人口の減少やパン食への変化が原因だと思いますが、
米農家としては悲しいことですね。
家も着工率でみれば年々減少しています。
これも人口の減少やマイホームへの憧れの消失が原因なのでしょうか。
生活様式や価値観が多様化してきていますので、
当然の結果なのかもしれませんね。
でも、私は自分の食・住、家族の食・住、皆さんの食・住に携わることができて幸せだと思っていますよ。
家づくりと米づくり。
毎回毎年同じものは一つもなく、いつも刺激をもらっています。
これからも私は半農半建を続けていきたいと思っています。
P.S.
家族が野菜を作っていますがこちらは食べるのが専門。
そろそろ子供が大好きな里芋を植えるそうですよ。