横関 弦
ラップランドハウス静岡 明王建設
代表
1978年富士宮生まれ。
大学卒業後、設計士になるため夜学の専門学校に通う。
二級建築士を取得後、富士宮に帰省し父の経営する
ラップランドハウス静岡 明王建設に入社。
大工の見習い修業を数年。
のちに施工管理に専念し、今ではプランニング・お見積りとなんでもこなす。
お客様との打ち合わせ時に現場の納まり・工程も把握でき、
大工経験が生きていることを実感。
2002年4月に明王建設・代表に就任。
2人の男の子と女の子にも恵まれ、
3人の子を持つ親の立場としての家づくりも提案。
「未来の子供達を守り育む家づくり」
「本物の家を少しでも多くの方々に届けたい」
そんな思いを胸に、仕事に打ち込む毎日です。
趣味はなかなか上手くならないゴルフと、
読む時間の取れない読書。
何よりも子供たちと遊ぶことが好きです。
家と健康について本気で考え始めたのは長男がきっかけです。
家業を手伝うために富士宮に帰ってきて、現場修行の日々は続きました。
そんな中で中学の同級生と再会してあれよあれよと結婚をし、家を建てて一緒に暮らし始めたのが2009年のこと。
すぐには子宝に恵まれず、色々と試行錯誤しながらようやく子供を授かったのは2012年でした。
妻も私もとても喜んだことを覚えています。
長男が誕生した日のことは忘れません。
妻も高齢出産一歩手前でしたのでとても大変そうで、私は励ますことしかできませんでした。
長男はすくすくと大きくなっていきましたが、大きくなるにつれ喘息の気があることに気付きました。
しかも皮膚があまり強くないようで何かあるとすぐに赤く腫れたようになってしまいます。
妻も私も喘息やアトピーの原因を調べました。
そこで分かったことは、喘息はアレルギーが原因であることがほとんど、アトピーの原因はシックハウス症候群だってことです。
私の建てた家はこれまで建ててきた健康住宅の仕様で建てています。
構造用合板は使わずに、無垢の床板・壁板、シラス(火山灰)を使った塗り壁材などの自然素材を多用した家です。
長男の喘息の原因はアレルギーのようですが、アトピーに関してはシックハウスではないはずです。
長男は成長するにつれて喘息の症状も随分と和らいだ気がします。
しかし世の中にはハウスダストが原因で喘息に悩んだり、シックハウス症候群によるアトピーで悩む子供たちはたくさんいることでしょう。
このような長男の症状がきっかけで私は、子供が喘息やアトピーになってしまうような家は作らないと決めたのです。
健康に過ごせる家を
それからというもの、アトピーの原因でもあるシックハウス症候群を発生させない家づくりをこれまで以上に心掛けてきました。
無垢の床板や天井板を使用し、壁はシラスを原料にした塗り壁でホルムアルデヒドを発生させません。
ただ気がかりだったのは家を強くするために使われる構造用合板のことです。
耐震性が求められる昨今の家づくりでは、構造用合板や耐震パネルなどが必要不可欠となっています。
この構造用合板や耐震パネルが曲者で、固めるために使われている接着剤がホルムアルデヒドを発生させる可能性があります。
私も耐震性の確保のために木造住宅に構造用合板や耐震パネルなどを使用してきました。
ホルムアルデヒドの発生の可能性は分かっていましたが、耐震性の確保のためには仕方がなかったのです。
そんな時に出会ったのが「どんとパネル工法」です。
パネルと言っていますが従来の耐震パネルとは違い、無垢の杉板だけを使って作ったパネルになります。
ホルムアルデヒドを発生させるような接着剤は一切使っていません。
しかも構造用合板や耐震パネルのような強さも持っています。
この工法に出会ったことで私の悩みは一気に解決されました。
「この工法ならアトピーに悩む子供たちの手助けになるかもしれない」
「しかも耐震性にも優れていて無垢材の持つ粘り強さもある」
喘息やアトピーで悩むのは子供だけとは限りません。
そんな方々のお役に立てるようなら本望です。
P.S.
それから次男・長女にも恵まれて我が家はいつもにぎやかです。
長男の症状も良くなってきてます。
健康で過ごすってやっぱり大切なことですね。